甘草(カンゾウ)エキス★週刊・コスメ成分ちゃん Vol.8
週刊・コスメ成分ちゃんは、化粧品成分を週代わりで詳しく説明していく連載。

連載1回目は、ハーブ水のジャーマンカモミール
連載2回目は、植物エキスのワレモコウ
連載3回目は、保湿成分のグリセリン
連載4回目は、保湿成分のクランベリーシードオイル
連載5回目は、美白UVカット成分の二酸化チタン
連載6回目は、美肌植物エキス/ハーブ水のローズマリー
連載7回目は、ハーブ水/オイルのキャロットシード

で、今回は、いろーんな肌トラブルに有効な、おすすめ成分、「甘草(カンゾウ)エキス」です。

カンゾウは「生薬の王」と呼ばれる植物らしいのですが、写真でみるだけではただの雑草みたいですね(笑)。
かじるととっても甘い味がします。で、甘い草だから、「甘草」。ひねりがなさすぎですね!



カンゾウは別名「リコリス」。
欧米では薬や化粧品の成分、としてよりもキャンディーで有名です。
リコリス(カンゾウの別名)のキャンディーは、スーパーのお菓子コーナーでよく見られます。(真っ黒な不思議なキャンディー。日本人好みではない味です。)

この甘味成分は砂糖ではなく、グリチルリチンという化合物で、医薬品の成分として抗炎症薬、抗アレルギー薬として用いられているものです。

カンゾウは中国の古い医学書「傷寒論」にも記載されている植物で、現在でもおそらく漢方薬にもっとも多く使用されている植物で、色々な生薬相互の作用を和す力があるとされています。


甘草エキスのすごいところ、その1。
【不純物がえらい!】


さて、化粧品の成分として、のカンゾウについて興味深い話があります。

甘草エキスの主要成分はグリチルリチン。

市販の化粧水のラベルを見ると、このグリチルリチンという成分名を大変おおく見かけます。

グリチルリチンだけが凄いのであれば、甘草エキスなんかではなく、このグリチルリチンを使えばすむわけですが、こんな面白いお話があります。

(このお話は、当店のエキスを製造してくれている、CCLABO社さんの社長、野田さんから伺いました)。


この甘草エキスのお話をする前に一言、注意事項があります。

エキスは原料メーカーによってまったく成分が違います。
よってこちらで説明するのは、当社で使用している、ある固有のカンゾウ抽出メーカーの物であることをご理解くださいませ。

したがって、甘草エキスが入っている化粧品が、すべて同じ効果がある訳ではありませんのであしからず!

   ***

日本薬局方で注射薬としてグリチルリチン酸ジカリウム(2Kと同じ)がありますが、局方が改正されるごとに不純物を除いていって純度が良くなってきているそうです。

ところが効能効果はかえって悪くなっているそうなのです!

これは何を意味しているのでしょう。

そう!
グリチルリチンより効果のある物が「不純物」として存在しているのです。
この不純物が、大事だったわけなのです。

   ***

ちょっと、話が飛びますが、
以前、この社長さんが某国立大学の農芸化学の教授に、茶葉のカテキンについてお話をお伺いした。

その時のお話によると、
「お茶の木は数種類のカテキン類を生合成している。」
「そのカテキン類の抗酸化力を比較すると一番たくさん含まれているものより少量含まれる物の方が高い。」
とのことでした。

もう少し深いお話でしたが今回は割愛しますね。

某社の「甘草エキス」の規格書によるとグリチルリチン酸を約30%含んでいます。
でも、それ以外にいろいろな物を含んでいるわけです。

では、なぜこの研究者さんが「甘草エキス」を凄いと思ったかというと、カンゾウ抽出メーカーの営業の方にグリチルリチン酸2Kを入浴剤に入れて使うとアトピーや乾燥肌の改善に効果があるとのお話を伺い、ご自身で試したところ凄い効果がありました。

ところが、このグリチルリチン酸2Kは法律で配合上限があり、許可されません。

そこで、思い出したのが前述の教授のお話。

さっそく「甘草エキス」を試したところ、実は純粋なはずのグリチルリチン酸2Kより、さらに効果があったのです。


不純物が多いほうが、かえってよかったという不思議な話でした。

   ***

カンゾウとは関係ありませんが、
砂糖や塩でも工場で精製された真っ白なものよりも、
未精製のもののほうが、うまみがあって、
からだにも良い成分を多く含んでいたりします。

この話と似ているな、と思いました。

   ***


甘草エキスのすごいところ、その2。
【葉っぱを入れたわけ】


先ほどの話を伺ってから、甘草エキスっていいな、と思いはじめて当店の植物エキスに採用に至りました。

コスメ調合室の「植物エキスE:甘草・芍薬」は、カンゾウエキスとシャクヤクエキスの混合物です。



カンゾウ&シャクヤクのコンビネーションは中国の古い漢方の医学書「傷寒論」に記載されている処方で、現在でも広く使われている「芍薬甘草湯」というものがあります。それになぞらえたものですが、カンゾウエキスの部分、実は、葉のエキスと根のエキスの2種類が使われているってご存知でした?

(製品のラベルの小さい文字をよーく見ると、カンゾウ根エキス、カンゾウ葉エキス、と分けて表示してあります♪)

葉のほうが高いので、コストだけを考えると入れたくないのですが、あえてこれを使用したのにはわけがあります。

それは、
普段は肌トラブルのせいで市販のアンチエイジング成分を使えない敏感肌の方、アトピー肌の人にも、アンチエイジング的なスキンケアを提案したい、と思ったからです。

普通の肌質の女性なら、みんなが気軽に試しているアンチエイジング的な要素を訴求したコスメ。

刺激がつよいものも多いため、敏感肌、アトピー肌の方は、そういったものを使用せずに我慢することを強いられています。

そういった方々にも安心して、アンチエイジング成分を楽しんでいただきたい、そういう願いから、この葉っぱエキスを採用しました。

敏感肌さんでもカンゾウだったら、刺激を怖がらずに比較的安心して、使えます。そんなことを考えての処方でした。



    ***

カンゾウは根っこ部分が有名です。
ところが、葉の部分も、意外にすごい!
ということが最近分かってきています。

この葉っぱのすごさを最初に発見した生薬メーカーさんが、これで特許を申請したそうです。

葉の部分のエキスにはフラボノイド、ポリフェノールを含みますが、そのほかにもコラーゲン合成促進作用とシワ改善作用が認められたのです。

甘草葉抽出液を約0.1%、1%水溶液で添加した際、コラーゲンの合成は、コントロールに比べて、それぞれ59%、63%促進されました、というもの。

シワ・タルミのアンチエイジングケアができる、という珍しい成分です。

メーカーさん資料によると、このエキスは、1%~2%の量で化粧水に配合するように、とあります。

コスメ調合室の「植物エキスE:甘草・芍薬」では、30mlの化粧水として使用した場合に、この葉っぱのエキスが1.25%になるように逆算して、配合しております。

かなり長くなってきはじめましたので、そろそろ終わりにしようかと思いますが、根っこの部分について書いてなかったですね。

カンゾウの根っこの部分のすごさは、美白作用と抗炎症作用です。

抗炎症作用は、敏感肌のほかにも赤くなりがちなニキビにも使えます!
面白い話がいっぱいあるので、今度、この根っこ部分に関してもご説明したいと思っています。

だいぶマニアックな内容になってしまいましたが、興味を持っていただけましたでしょうか?

意外に、ちゃんと考えられて各成分が選ばれて処方されてるって事、ご理解いただけると大変嬉しいです!



こんな商品に入ってます

エキスだけバラでお求めできます「植物エキスE:甘草・芍薬

キット類
ネロリローズしっとり化粧水キット
ハンガリーウォーター 化粧水キット
薔薇と蘭 うるおい化粧水キット




次回、取り上げて欲しい成分があれば、メールでリクエストくださいね。おまちしてます。

では、来年も「週刊・コスメ成分ちゃん」をよろしくー!

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