…というわけで、東洋医学でのアトピー治療を開始したわけですが、
そのころから「自分の肌の声に耳を傾ける」ということを心がけるようになりました。

* 前回の連載はこちら

初回の話はこちら → アトピー性皮膚炎を発症するまで
2回めの話はこちら → アトピーを治すまでの道のり

 



 

★肌の声に耳を傾ける。
「肌の声に耳を傾ける」とは?

要するに、自分の肌を客観的によく観察し、
肌の変化を見逃さないこと、そして、
何がその変化をもたらせたか、自分なりに推理して、
再現実験をしてみるということ。

図書館とアメリカから取り寄せた論文で得た知識を持って、
自分の皮膚と体をよく観察するようになりました。

自分の体のことですから、お医者さん任せにするのではなく、自分が一番良く知ってないといけません。

仕事の手帳の余白に肌観察日記をつけた時期もあります。

半年ほど続ける内に、いろんなことが分かってきました。

症状が軽い時は、両足の膝裏だけに症状が出ます。
が、ひどくなると、まずは、両腕の肘、そして首、さらに悪化すると、顔に出るようになります。

症状が下からだんだん上にあがってくるから面白いものです。
治るときもこの逆の順序をたどります。
(実はこれ、東洋医学的には説明がつくことです)

疲労や、睡眠不足、飲酒と、明らかな因果関係があることが分かりました。
油や砂糖やタンパク質を控えるのも、一時的には良い結果が出ることが分かりました。

カップラーメンを食べると、何故か症状が悪くなることが分かりました。

海水浴に行くとアトピーがきれいになることが分かりました。
酸性の温泉はダメだということが分かりました。

そして、いざというときにはステロイドが役に立つ!ということも分かり、毛嫌いしてはいけないということが分かりました。

自分の肌を観察するとで、いろんなことがわかってきました。

なお、以上の発見は個人的なものですので、
他の人には当てはまらないことが多いと思います。

というわけで、お肌に向き合いたいと考える方は、
ご自身の「肌の声」に耳を傾けて、自分自身で、
肌にいいこと、悪いこと、を探してくださいね。

一番いけないのが、自分の肌の声を聞かずに、
ネットで検索した情報をうのみにすること。

ネットの情報は玉石混交で、信ぴょう性を判断するのが難しいです。
・・・このブログだって、眉唾ものです(笑)

あるていど、情報を解読できるようになるまでは、
情報の一次ソースに当たることが大事とおもいます。

研究者の書いた本を読むことをおすすめします。
ちなみに、いままでに出会った本で一番影響を受けたものをご紹介します。
それはこちら。

「皮膚は考える」 著者:傳田 光洋
(岩波科学ライブラリー)

著者自信が関わった最新の皮膚科学の研究成果を平易に説明してあります。
まじめに肌に向きあいたい方は、まずはこれをご一読下さい。オススメです!

 
★フルフリとの出会い

そして、10年前にひょんなことからフルフリを起業することになりました。
(その経緯は会社のホームページをご覧くださいね。)

アトピーの人は、完治しても、一生、乾燥性敏感肌でありつづけます。
肌バリア力のない自分の肌が、フルフリの調合を開発するときに非常に役に立ちました。

成分の実験で自分の肌をダメにしちゃうこともあったりしましたが、逆に、肌に自分の肌に会っている成分調合も発見することが出来ました。

というわけで、アトピー治療の最後は自作化粧水で完治に至りました。
それ以来、たまに飲み過ぎたり、体調不良の時など、アトピーの兆しが見えると、生活を見直したり、フルフリの化粧水成分を少し付けてみたりして、症状が出ないように保ってきています。

フルフリを作る前、いろんなアトピーに良いと言われる化粧水を試してきました。評価の良い敏感肌用化粧水でもしみたり、痒みがでるものがたくさんありました。かぶれてひどい目にあったことも。
でも、多分、その会社の試験では合格だったのでしょうね。

というわけで、アトピー用、敏感肌用、といっても本当に、あなたの肌にあっているかどうかはわかりません。

フルフリの化粧水だってそうです。
アトピーのAさんにはあっていても、同じアトピーのBさんにあっているかどうかは、Bさんが使ってみないことにはわかりません。

結局は、お肌だけが本当の答えを知っているので、お肌に聞いてみるしかありませんね。

 

★アトピービジネス
「アトピービジネス」という言葉があります。
アトピービジネスとは、アトピー性皮膚炎の患者をターゲットにする悪徳商法。
ステロイドの副作用などの問題点をことさら強調することで、アトピーで悩む人々の恐怖心を煽って、高額なサプリや化粧品などの自社製品を買わせるというもの。

そういう商品でよくありがちなのが、社長自らが悩んできた、というストーリーがつくもの。
元アトピーで悩んできた社長が売る化粧水だなんて、いかにもアトピーに効きそうじゃないですか?!

でも、そんなことはありません。
アトピーの人が作ったから効くかというとそんなことはないです。

というわけで、私は、この仕事を10年やってますが、いままで自分のアトピーの話はほとんど書いた事はありませんでした。
アトピービジネスと一緒くたにされたくなかったからです。

症状は各人の生活環境に起因するものですので、ある程度は共通項もあるかもしれませんが、他の人には当てはまらないものも多いのです。

何がいいかは、自分の肌だけが答えを知っているんです。
「肌の声」に耳を傾けて、自分で探してくださいね。

一番いけないのが、ネットで検索した情報をうのみにすること。

もちろん、フルフリの言うこと、私の言うこともうのみにしないでくださいね。
自分の皮膚と相談して、自分の頭で考えて下さい。

自分の肌の声を無視するような人、自分で考えることや学ぶことを放棄するような人が、アトピービジネスの餌食になります。

自分の頭で考え、自分のお肌と会話できるようになってはじめて、治療の第一歩を踏み出せると思います。
アトピービジネスと一緒くたにされること、そして、私独自の治療法を、自分の肌と頭で考えないで「じゃあ私もマネしよう」「フルフリに全部、教えてもらおう」というような人が出ることをおそれて、いままで、余り自分のアトピー歴を語ることをしてきませんでした。

が、これくらいしつこく、「自分で勉強することが大事」「まずはフルフリではなく、ご自分の肌と会話して下さい」「自分の頭で考えて下さい」「フルフリのいうことを鵜呑みにしないで下さい」「私のやり方はあなたの症状には効かないかもしれません」「私にはあなたのアトピーの治し方はわかりません」、など、といっておけば大丈夫かと思いましたので、この度、フルフリを立ち上げて10年目にしてはじめて、自分のアトピー体験を書いてみることにしました。

お肌のことにかぎらず、何ごとも、自分で学ぶ、自分を省みる、自分で考える、ということが大事ではないかと思います。

ただ、私には、教えることはできませんが、こういう方向で試してみては、とアドバイスすることならできます。

何かありましたら、メールでご相談くださいね!

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  1. ミントローズ

    こんにちは。
    いつも誠実な杉店長の姿勢に感服します。
    わたしも子供のころから肌が弱く、アトピーが知られていない時代にアトピーと診断されました。
    大人になってひどくなる経緯も杉店長と同じようで他人事とは思えず
    息苦しくなるような気持ちで克服記を拝読しました。
    ステロイドをほとんどなんの注意も受けず使い続けて慢性化した面もありますが
    杉店長のおっしゃる通り、ステロイドは悪者ではありません。
    ただ、安易にステロイドを漫然と処方する病院があることも事実です。
    わたしには、市販の漢方系軟膏が劇的に効いたのですが
    病院でそのことを話しても「市販の薬はおすすめしません」とにべもない返事でした。
    ・・・とここで憤りをぶつけても仕方ありませんね。
    「アトピージプシー」という言葉を聞いたことがありますが
    つらい症状が長引くにつれ、あちらの病院こちらの病院、あの療法この療法と手を出して
    悪化させてしまったり、悪化の原因がなんなのかも分からなくなってしまったりします。
    わたしは、目を半分ほどしか開けることができないほど腫れてしまったり
    布団が血で汚れるほどかきむしったり(手を縛って寝ていても)
    という症状のときもありましたが、その状態から抜け出せたのは
    結局、「何もしない」でいるのが一番よかったようです。
    もちろん、急に薬をやめてショック症状を起こす人もいるし
    わたしのようなやり方で誰もが治るわけではありません。
    杉店長の言われるように「自分の皮膚と相談」という言葉と
    ネットはうのみにしない、というのが大事だと思います。
    今も完治したわけではないと思います。
    季節の変わり目など「来るかな?」と感じることがあります。
    殴られたような赤みが出てぎょっとされることもあります。
    でも、こういう症状とは一生付き合っていくのでしょう。
    「肌だけが答えを知っている」
    貴重な体験記をありがとうございました!

    2015 年 2 月 28 日 1:38 PM
  2. コスメ調合室☆すぎ

    すてきなコメントをありがとうございます。
    とくに「季節の変わり目など『くるかな?』と感じることがあります」のくだりに、非常に共感出来ました!
    「来るかな?」の感じは、日頃、お肌と対面してない人には、なかなかわかりにくいと思います。

    長らく、非常につらい症状が続いたようですね…でも、ご自分で「お肌と一緒に相談して」その状況から脱することが出来たとのこと。でも、皮膚の症状って、おっしゃるとおり、一生付き合っていかないといけないものですよね。
    おもうに、敏感肌でもアトピーでもニキビでも、皮膚の症状というものは、「治ってない」「治った」のように0か1のようなものではないと思います。
    「症状が重い」から「症状がほとんど見られない」のあいだを、一生行ったり来たりするのだと思います。
    なので、皮膚科に行ったり、ネットで情報を調べるのも大事ですが、それよりも普段からお肌とおしゃべりをして、仲良くして、ともに生活していくことのほうが更に大事だとおもいます!

    2015 年 3 月 4 日 11:07 AM

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