キャロットシード★週刊・コスメ成分ちゃん Vol.7
2009-12-16
キャロットシード★週刊・コスメ成分ちゃん Vol.7
週刊・コスメ成分ちゃんは、化粧品成分を週代わりで詳しく説明していく連載。
連載1回目は、ハーブ水のジャーマンカモミール、
連載2回目は、植物エキスのワレモコウ、
連載3回目は、保湿成分のグリセリン。
連載4回目は、保湿成分のクランベリーシードオイル。
連載5回目は、美白UVカット成分の二酸化チタン。
連載6回目は、美肌植物エキス/ハーブ水のローズマリー。
で、今回は、乾燥が激しくなってくる、冬のこの季節に重点おすすめ成分!な、「キャロットシード」です。
純白のレースみたいで綺麗ですね。
キャロットシードは、当店で3年前から冬の定番成分として採用しました。
日本ではそれほど知られてない原料で、しかもローズのような華やかさがないため見過ごされがちでしたが、今年に入ったころから、あたたかい香りと保湿効果の素晴らしさに、じわじわと人気が出てきています。
キャロットシードは、その名の通り、にんじんのタネですが、八百屋さんで売っているニンジンとは違います。

諸説ありますが、畑で育っていたニンジンが逃げ出して野生化したものとも、野菜のニンジンの野生種とも言われていますが、残念ながら根っこは食べられません。
和名は、ノラニンジン。 家から逃げた猫がノラネコなのと同じですね。
英語でも、ワイルドキャロットなどとも呼ばれますが、白く美しい繊細な花を咲かせる事から、英語ではQueen Anne’s Lace(アン女王のレース編み)と呼ばれて親しまれています。
(以前、Queen Anne’s Laceという不思議な名前の由来に興味を持って調べました。
アン女王って誰? 詳しくは→ キャロットシード、或いは”Queen Anne’s Lace” の由来と英文学 )
北海道に行くと、これの仲間が原野に咲き乱れているのをよく見かけますよ。
化粧品原料に用いる際には種を水蒸気蒸留したり、オイルで成分を浸出させたりします。
スキンケア上では乾燥じわの保湿、敏感肌などに特によいとされています。
香りの特徴は、ややスパイシーで甘く、ニンジンに似た苦味と甘みのある香りです。
「あたたかく土っぽい」
「ビターチョコレートの中の甘さのよう」
「グラウンディング効果(定まりのない迷った心を落ち着かせる)のある香り」
などと形容されます。
人恋しい気持ちを慰め、あったかい気持ちにしてくれる香りです。
個人的には、美味しいお米を上手に炊いた時の、甘い花のような香りを感じます(この意見に賛同してくれたのは過去にひとりだけです)。
このあたたかーいキャロットを使って、下記の3つの商品をご用意しました。
冬の洗顔石鹸 【スイートキャロット】 もこもこコッテリ保湿泡。
キャロットx柑橘で、寒い北風でこわばった表情もゆるみます。
ネロリ潤いツバキオイル ネロリxキャロットの素敵な関係。さらりとした感触の美肌オイル。
冬の乾燥でお疲れ気味なお肌に、元気なハリとツヤを与えてくれます。
ネロリ&キャロットシード保湿水 こちらもネロリxキャロットの組合せのうるおいハーブウォーターブレンド。
こちらと「植物エキスE」、お好みの「保湿成分」が、冬の季節のおすすめブレンドです。
乾燥じわの保湿、敏感肌にイチオシです!
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次回、取り上げて欲しい成分があれば、メールでリクエストくださいね。おまちしてます。
では、来週も「週刊・コスメ成分ちゃん」をよろしくー!
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